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ケガをしてしまったら…(災害拠点病院とトリアージ)

 大地震に遭遇し、皆さんやご家族がケガをしてしまったら、いったいどうすれば良いのでしょうか?

それがどんなに大怪我だったとしても、救急車の到着は期待できません。

同じように大怪我をして、救急車を必要としている人はたくさんいますし、何より道路が被害を受けてしまい、またそのために発生する大渋滞によって、クルマが移動できるような状況ではなくなると考えられるからです。

ですから、何とかして自分たちの力だけで付近の病院までケガ人を移動しなくてはならないのです。

しかし、やっと辿り着いた病院も、救急設備の破損や停電、断水等で病院としての機能を果たしていなかった…、被災時には十分に考えられることです。

そんな事態においても、病院としての機能を維持し、ケガ人を治療する役割を期待されているのが「災害拠点病院」です。

大地震の被害等により電力会社による電気の供給が止まった場合でも、「自家発電設備によって長時間の電力供給が可能」、「病院敷地内または隣接地にヘリコプターの離発着場を有している」など、 災害発生時の重要な拠点となる「災害拠点病院」として、東京都では平成15年4月1日現在、61の病院が指定してされています。


ケガをしてしまった場合は、近くの「災害拠点病院」へ向かうことが基本でしょう。(あくまでも基本です。理由は後述します。)


「災害拠点病院」の定義

「災害拠点病院」とは、以下に示す選定条件※を満たし、厚生労働省や地方自治体から指定された病院のことを示します。

 ア.災害に対する総合地域危険度及び東京都二次保健医療圏毎の適正配置等を勘案して選定する。
 イ.原則として200床以上の病床を有する救急告示医療機関であること。
 ウ.建物が耐震耐火構造であること。
 エ.重症者を応急的に収容するための講堂、会議室の転用面積が広いこと。  


※東京都の場合の選定条件

「災害拠点病院」の住所と連絡先を本ページ下の「雑知識2」に一覧で記載しましたので、 職場付近及び帰宅コース付近の「災害拠点病院」はチェックしておきましょう。


でも…


「災害拠点病院」には、ケガをした人たちが殺到することが予想されてされています。

東京都によって平成9年にまとめられた報告書の中で、マグニチュード7.2の東京直下型地震が発生した場合の人的被害は、重症が17,438人、軽症が140,594人とされていますから、 仮に重症の人たちだけが「災害拠点病院」に向かったとしても、1拠点あたりの人数は、およそ285人となります。


すなわち大地震発生時、「災害拠点病院」には、数百単位の人が殺到するという計算となるのです。


一度にそれだけの人たちが殺到するのですから、誰から治療を行うのか順番を調整する必要があります。


順番の調整方法は決まっています。
医者が患者を見て、治療の順番を決めるのです。
(「診て」ではなく「(パッと)見て」です。)

そして「トリアージタッグ(※詳細は雑知識1を参照)」というものがケガ人の腕に取り付けられます。

「トリアージタッグ」には緑、黄、赤、黒の4色があり、それぞれ軽症群、待機的治療群、最優先治療群、死亡群という意味があります。


そして治療は赤の「トリアージタッグ」が取り付けられた人から優先的に行われます。 「優先的」とはいっても、実際にはケガ人の数に比べて医者の数は絶対的に少ないわけですから、「赤」以外の治療は行われないと考えておいて間違いないでしょう。
場合によっては、それどころか「黄」でも「災害拠点病院」内に入ることすらできないかもしれません。


ですから、重症でも命には別状が無いと判断できるとき、すなわち、トリアージタッグの黄色に該当すると判断できるときは、 あえて「災害拠点病院」には行かずに、近所の小さい病院に行ったほうが応急処置などの適切な治療をすばやくしてもらえる可能性があります。


臨機応変な判断と行動が必要となるかもしれませんね。


…といろいろ書いてきて思いますが、いざというときに必要なのは、やっぱり周囲の人たちの協力なんだということです。
月並みですが助け合いの精神こそが一番大切なものなんですよね。

普段からご近所とのお付き合いは、大事にしていきたいと思います。

雑知識1.トリアージタッグとは?

トリアージタッグ

「トリアージ」とは、災害発生時などに多数の傷病者が発生した場合に、傷病の緊急度や程度に応じ、適切な搬送・治療を行うことです。(東京都ホームページより)

本文のとおり、ケガの緊急度・程度に応じて医者が治療の順番を調整しますが、その際に腕に取り付けられるのが「トリアージタッグ」(※右の画像)です。

4種類の色があることは述べましたが、その色の意味について、もう少し紹介します。

最優先治療群
(重症群)
生命を救うため、直ちに処置を必要とするもの。窒息、多量の出血、ショックの危険のあるもの。

唯一治療が期待できるレベルだと思います。かと言って、このレベルにはなりたくないですね。文字通り、死と隣り合わせなレベルなわけですから…
待機的治療群
(中等症群)
1.多少治療の時間が遅れても、生命に危険がないもの。
2.基本的には、バイタルサインが安定しているもの。

骨折や目玉が飛び出したくらいでは「黄」のレベルです。 災害拠点病院では治療が期待できない可能性がありますから、付近の中小病院へ向かったほうが好ましいかもしれません。
保留群
(軽症群)
上記以外の軽易な傷病で、ほとんど専門医の治療を必要としないもの。

病院には来ないでください。本当に治療が必要な他の人に迷惑です。といった感じですかね。
死亡群 既に死亡しているもの、又は明らかに即死状態であり、心肺蘇生を施しても蘇生可能性のないもの。

治療をしても助からないと判断された場合にも、「黒」が取り付けられます。もしも、家族がこの色のタグを取り付けられたら…
考えたくはありません…

赤か黒か…。

トリアージタッグが取り付けられた瞬間に生死が決まってしまう…。本当に恐ろしいことですよね。


ただでさえ、阿鼻叫喚の地獄と化しそうな「災害拠点病院」周辺が、「赤」色のタグの奪い合いが起こり、さらにどうしようもない地獄となりそうな、そんな嫌なイメージが脳裏に浮かぶ管理人です。

そのとき冷静になれるかどうか…管理人も自信がありません…

雑知識2.東京都指定災害拠点病院一覧

東京都指定災害拠点病院(区中央部)
駿河台日本大学病院千代田区神田駿河台1-8-13103-3293-1711
東京警察病院千代田区富士見2-10-4103-3263-1371
聖路加国際病院中央区明石町9-103-3541-5151
東京慈恵会医科大学附属病院港区西新橋3-19-1803-3433-1111
北里研究所病院港区白金5-9-103-3444-6161
東京都済生会中央病院港区三田1-4-1703-3451-8211
都立駒込病院文京区本駒込3-18-2203-3823-2101
日本医科大学附属病院文京区千駄木1-1-503-3822-2131
順天堂大学医学部附属順天堂医院文京区本郷3-1-303-3813-3111
東京大学医学部付属病院文京区本郷7-3-103-3815-5411
東京医科歯科大学医学部付属病院文京区湯島1-5-4503-3813-6111
永寿総合病院台東区東上野2-23-1603-3833-8381
東京都指定災害拠点病院(区南部)
NTT東日本関東病院品川区東五反田5-9-2203-3448-6111
昭和大学病院品川区旗の台1-5-803-3784-8000
東邦大学医学部附属大森病院大田区大森西6-11-103-3762-4151
都立荏原病院大田区東雪谷4-5-1003-5734-8000
東京都指定災害拠点病院(区西南部)
国立病院東京医療センター目黒区東が丘2-5-103-3411-0111
都立松沢病院世田谷区上北沢2-1-103-3303-7211
至誠会第二病院世田谷区上祖師谷5-19-103-3300-0366
関東中央病院世田谷区上用賀6-25-103-3429-1171
日本赤十字社医療センター渋谷区広尾4-1-2203-3400-1311
都立広尾病院渋谷区恵比寿2-34-1003-3444-1181
東京都指定災害拠点病院(区西部)
慶応義塾大学病院新宿区信濃町3503-3353-1211
都立大久保病院新宿区歌舞伎町2-44-103-5273-7711
東京医科大学病院新宿区西新宿6-7-103-3342-6111
国立国際医療センター新宿区戸山1-21-103-3202-7181
東京女子医科大学病院新宿区河田町8-103-3353-8111
社会保険中央総合病院新宿区百人町3-22-103-3364-0251
中野総合病院中野区中央4-59-1603-3382-1231
立正佼成会付属佼成病院中野区弥生町5-25-1503-3383-1281
荻窪病院杉並区今川3-1-1403-3399-1101
東京都指定災害拠点病院(区西北部)
都立大塚病院豊島区南大塚2-8-103-3941-3211
東十条病院北区東十条3-2-1103-3911-5511
日本大学医学部附属板橋病院板橋区大谷口上町30-103-3972-8111
帝京大学医学部附属病院板橋区加賀2-11-103-3964-1211
日本大学医学部附属練馬光が丘病院練馬区光が丘2-11-103-3979-3611
東京都指定災害拠点病院(区東北部)
東京女子医科大学附属第二病院荒川区西尾久2-1-1003-3810-1111
西新井病院足立区西新井本町5-7-1403-3840-7111
東京慈恵会医科大学附属青戸病院葛飾区青戸6-41-203-3603-2111
東部地域病院葛飾区亀有5-14-103-5682-5111
東京都指定災害拠点病院(区東部)
都立墨東病院墨田区江東橋4-23-1503-3633-6151
白鬚橋病院墨田区東向島4-2-1003-3611-6363
江東病院江東区大島6-8-503-3685-2166
あそか病院江東区住吉1-18-103-3632-0290
東京都江東高齢者医療センター江東区新砂3‐3‐2003-5632-3111
東京都指定災害拠点病院(西多摩)
青梅市立総合病院青梅市東青梅4-16-50428-22-3191
公立阿伎留病院あきる野市引田78-1042-558-0321
東京都指定災害拠点病院(南多摩)
東京医科大学八王子医療センター八王子市館町11630426-65-5611
町田市民病院町田市旭町2-15-410427-22-2230
日本医科大学付属多摩永山病院多摩市永山1-7-1042-371-2111
多摩南部地域病院多摩市中沢2-1-2042-338-5111
稲城市立病院稲城市大丸1171042-377-0931
東京都指定災害拠点病院(北多摩西部)
国立病院東京災害医療センター立川市緑町3256042-526-5511
東京都指定災害拠点病院(北多摩南部)
武蔵野赤十字病院武蔵野市境南町1-26-10422-32-3111
杏林大学医学部付属病院三鷹市新川6-20-20422-47-5511
都立府中病院府中市武蔵台2-9-2042-323-5111
東京慈恵会医科大学附属第三病院狛江市和泉本町4-11-103-3480-1151
東京都指定災害拠点病院(北多摩北部)
公立昭和病院小平市天神町2-4500424-61-0052
東京都多摩老人医療センター東村山市青葉町1-7-1042-396-3811
佐々総合病院西東京市田無町4-24-150424-61-1535
都立清瀬小児病院清瀬市梅園1-3-10424-91-0011

(2005/04/02新規作成・随時更新)

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